本『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』 堀江貴文著 祥伝社新書

 2020年3月に初版発行されたこの本を買うだけ買って積ん読状態になっていたので、読んでみました。以前からホリエモンが予防医療に力を入れていることは知っていたけど、ここまで踏み込んで研究していたとは思わなかった。それほどこの本はタイトル通り、2020年時点での最先端医療を取材した内容になっている。iPS細胞はもちろん、他の細胞を傷つけないがん治療やミニ臓器など画期的な研究が医療業界では次々と行われているが、世間には知れ渡ってはいない。その橋渡し役となっている本である。実際最先端医療は高額になるケースが多いので、その旨味を享受できるのはお金持ちに限定されるかもしれないけど、安価に提供できる日はそう遠くない未来なのかもしれないと感じさせる内容だ。

その日が来るまでは、堀江さんの言うように予防医療に意識を向けて生活していくのが賢明と言える。適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠とストレスの少ない生活が病気になりにくい体を作ってくれる。昔の日本人はほとんどが農家だった。適度な運動をして十分な睡眠とストレスの少ない生活をしていた農民は実に健康的な生活だとわかる。寿命が今より短かったのは栄養面が十分でなかったためであり、その他の生活習慣は現代人よりはるかに健康的だ。

私はこの本を読んで、予防医療への意識が高くなるのと同時に、以前から関心を抱いていた農業にさらなる興味を抱くようになった。